院長コラム
睡眠時無呼吸症候群①
昨日のセミナーがありましたので
しばらくはこのネタでつなぎます…
しばらくはこのネタでつなぎます…
『いびきと無呼吸』
大きく違うようで、かなり近い性質のものです。
どちらも睡眠中に
上気道の狭窄と閉塞によって起こります。
いわば、いびきの進んだ状態が無呼吸につながります。
特に
『睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS)』は
7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上
または1時間平均5回以上出現します。
最近では
無呼吸に低呼吸を加えた
『睡眠時無呼吸低呼吸症候群(Sleep Apnea-hypopnea Syndrome; SAHS)』
とも言われています。
発生の機序は
①中枢型…脳の機能に問題があり生じるタイプ
②末梢型(閉塞型)…鼻腔、アデノイド、口蓋、舌などにより気道が閉塞されるタイプ
③混合型…①と②の混合型
がありますが、大部分は②のタイプとのこと。
閉塞型SASに見られる主な症状と症候は
<症状>
1.おおきないびき
2.過度の日中の傾眠
3.睡眠中の多動
4.夜間の多尿・多尿症
5.早朝の頭痛
6.性格の変化
7.不眠
8.夜間の窒息感、息切れ
<症候>
1.肥満(BMI25以上)
2.多血症
3.高血圧
4.不整脈
5.肺高血圧・心不全
などなど・・・
たかがいびきと侮るなかれ
聞くに恐ろしい病気の可能性も潜んでいるんですね。