院長コラム
研修セミナー
平成28年度生涯研修セミナーに参加しました。
本セミナーは
(公社)日本歯科医師会と東京都歯科医師会の主催で
歯科医師会館(市ヶ谷)で開催されました。
メインテーマを
『健康長寿社会を支える歯科医療~高齢者の歯科対応を考える~』
として、3名の演者による講演がありました。
また会場前のフロアにはテーマに関連した業者展示もありました。
第一演者は黒岩恭子先生(神奈川県開業)です。
ご開業して42年の大・大ベテランの先生であり
早くからボランティアで高齢者施設を巡られる活動をされておられます。
開業医目線での臨床経験に基づくお話は非常にインパクトがあり
様々なツールのお話も参考になりました。
ランチョンセミナーは奥田克爾先生(東京歯科大学名誉教授)です。
『史上最大の暗殺集団プラークとのバトル』の演題です。
なんともインパクト最大級ですが(笑)
要は、口腔内の細菌(700種類とも1000種類あるとも言われています…)は
口の中にとどまらず、全身に悪影響を及ぼすことがわかっており
のケアがとても大切であるとの内容でした。
午後の講演は
平野裕彦先生(東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長)による
『認知症の人の口を支える基礎知識
~歯科医師の認知症対応力向上に向けて~』
の講演でした。
超高齢社会に向かう日本において
認知症高齢者は462万人(予備軍は400万人)と言われています。
そのような環境の中、日々の臨床で遭遇する機会も益々増え
認知症を取り巻く環境とその病態を正しく理解したうえで
患者に対処する上で重要なポイントについてご講演いただきました。
これからの超高齢社会を支えていくために
歯科医師として何ができるか
歯科医療を通じて国民のみなさんの安心感と
QOLの向上につながることを期待したいですね。