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院長コラム

入れ歯、寝ている時は?

日経新聞(7/3付)の『健康生活』のコラムから

「寝るときは入れ歯を外した方が良いのですか?」 
との質問に答えています。

結論としては、外した方が良いでしょう。
その理由はふたつ・・・
口の中での細菌増殖の予防と
入れ歯を乗せている歯肉粘膜を休ませてあげるためです。

歯や歯肉にプラーク(細菌の固まり)が付着するのと同様に
入れ歯にもプラークが付着します。
放っておけば歯石のように硬くこびりついてしまいます。
入れ歯を細菌の温床にしないためにも
外してブラシをかけ、毎日のお手入れが大切です。

また、入れ歯を装着している間は
歯肉粘膜の上に乗っていますから
歯肉は常に入れ歯の圧力を受けています。
歯茎は長時間圧迫を受けていると弱くなってくるので
粘膜を休ませてあげる時間も必要なのです。

入れ歯は、お口の中の状態に合うように作られた精密なものですから
ちょっとした変形や歯肉の形態変化(痩せてくる)で合わなくなったり
痛みを引き起こしたりします。

入れ歯はお休み前に外して
義歯用の歯ブラシでお掃除し
時には洗浄剤で汚れを取ってあげましょう。


ところで、今はこんな入れ歯も作れます。
こちらの患者さんは上の写真の様に
右側と左側で違う種類の部分入れ歯を装着しています。

金具(クラスプ)があるのが保険の義歯
金具が無いのは、フレキシブル義歯です。
樹脂自体に弾力性があるため、金具を使わず目立ちにくい入れ歯が作れます。
特に前歯などには最適応ですね!


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